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千 宗屋 茶味 in ニューヨーク。 Charming New York


ワシントンへ

2008年11月3日 (月)


↑大使館中庭にて団さんのガラスの茶室「気楽庵」模型を
見る。左から団さん、島田夫人、島田雅彦氏、僕。

朝8時半、島田雅彦さんや建築家の団紀彦さんらが乗り込むバンに便乗して

一路ワシントンへ。島田氏監修、亭主として私、そして団氏に隈研吾氏、

竹山聖氏ら3人の建築家それぞれが新しい、茶室をヒントにした自分自身を

見つめなおすための小空間「ニルバーナ・ミニ」を構想。

そのお披露目と若手建築家への同テーマのコンペの発表のため、ワシントンの

日本大使館庭内の茶室「一白亭」で茶会を、そして同じ敷地にある旧公邸の建物で

新しい茶室のプレゼンテーションが行われるのだ。

道具や素材を満載した車はNYを出ておよそ4時間少し、12時過ぎにDCに到着。

折しも大統領選をあくる日に控えた首都は、どこか空気も張りつめて心地よい。

幸い寒さはそれほどでもなく、打ち合わせののちさっそく公邸に備品の茶道具を

取りに行ったり、花屋で花を選んだり準備に走り回る。ギリギリで京都から

送ってもらったお菓子や消耗品類も無事間に合う。

実は、大使館茶室「一白亭」にある小間「舞花庵」にはきちんとした炉が切られている。

せっかくの炉開きのタイミングで、しかも茶室空間の心地よさをこの地の方々に

認識してもらう好機なのだからと、人数の関係で広間で呈茶後の拝見だけとなった

小間のために京都から灰や炭を手配し、炉中を整えることにした。


↑懐中電灯の明かりを頼りに炉中を作る。ない道具は工夫して。

海外の茶の湯ではほとんど電熱器を代用することが多く、しかも年中風炉を

用いる場合も多い。久々に灰さじや火箸を握り、薄暗がりの炉を覗き込む作業。

やがて無事に火もおこり、炉中に赤々とした炭火が入った瞬間、

その芯からの暖かさに心が溶かされるような思いがした。

お茶を飲まず炭火の明るさ、暖かさだけで茶の湯が心に与える安らぎの何かを

再確認した貴重な時間だった。NYからお手伝いに来ていただいた社中の方々の

中にも、初めて炉の炭火を目にする方もおられ、同様に感動しておられた。

何気ない瞬間に人の気持ちが一つになる。これが茶の功徳なのかもしれない。


↑小間の炉に赤々と点る炭火。この席が建てられて以来
30年ぶりに茶席に魂が入る。

コメント / トラックバック 2 件

  1. Shin Takagi より:

    相変わらずのお忙しさ、ただただ驚くばかりです。

    どのようなお花を選んで生けられたのか、とても興味深いです。
    私も以前テーブル上に青竹を置いて、生けたことがあるのですが
    花材探しが大変でした。

    また飲茶行きましょう!

    近いうちに、またお会いできますことを
    楽しみにしております。

  2. Mina より:

    ブログ楽しく読ませて頂きました♪
    想像以上にたくさんのプロジェクト、充実した日々をお送りの御様子、とてもわくわくします。

    なんと、桜橘庵で検索していたら若宗匠のブログを発見!!前回の重陽天空茶会で書いてくださっていたのですね。ありがとうございます(笑)

    それで、11月5日のことも書いてあるかな~~と、クリックしてみたら、まだでした。(笑。笑。)

    お忙しいところ、ありがとうございました。

    またお目にかかれるのを楽しみにしています。
    次の計画も致しましょう。

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