Categories: CASA BRUTUS | セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』 - 2010.01.27
ときには外の空気を吸って
テキスタイルクラスのデイトリップの日。学校のバスに乗って、近くの街の美術館に行きました。こちらは、古都・カルマルにある、モダンミュージアム。この壁、よく見ると板張りなんですね。全面黒のシャープなデザインの建築ですが、クールすぎない仕上げがスウェーデンらしいと思います。
私たちの住むスモーランド地方の作家たちによる企画展で、油彩、彫刻、テキスタイルなどいろんなジャンルの作品がありました。スモーランドは個人でものづくりをするアーティストが多い地域で、自然あふれる環境で小さな工房を開き、春夏の観光客の集まるシーズンには仕事場の一部をお店にする、というスタイルをとっている人が多いようです。
この作品は我がエーランド島在住のKickenさんによる、布のコラージュ作品。スウェーデンでも人気のあるテキスタイルアーティストです。布をはぎ合わせ、刺し子のようにちくちくと刺繍が施してあります。ちょっと写真がブレちゃってごめんなさい!
次は、ガラス細工で有名なニブロという街のギャラリーへ。もともとガラスづくりの工場だったれんがの建物が改装され、今はアートスクールとギャラリー、資料室などの複合施設になっています。ニブロにはこんな高い煙突つきの古い建物がいくつか残っていて、独特のクラシカルな雰囲気があります。
中に入ると……モダンな感じ。そのギャップが面白い。
全体的に「意外性を楽しむ」をテーマにした展示構成でした。たとえばこれ(下の写真の赤いクシャクシャした作品)、どこの家にもある「おばあちゃんのひざかけ」の編み地を使って、丸いかたちのオブジェにしたもの。素朴で野暮ったい感じの素材を、グロテスクに見せたいという趣旨なんですって。
透明なウロコを重ねたような作品は、どこにでもあるプラスチックのティースプーンを横糸として織り機で織ったものなんです。見慣れたものを、違うかたちで見せられると、また新鮮。うちのクラスのベーリット先生は、どうやらこの「意外な素材のテキスタイルづくり」というのを次の課題に考えているみたい。よーし、なんか探すぞ!





