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Categories: CASA BRUTUS | セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』 - 2010.02.19

番外編 ストックホルムファニチャーフェア

自分の展示の準備が一段落したので、北欧最大の国際家具見本市・ストックホルムファニチャーフェアをのぞいてきました。雪の降り積もる中、いろいろな国のバイヤーやジャーナリストが続々と門をくぐっていきます。

今回の目玉はポール・スミス。なぜストックホルムにポール・スミス?という気がしなくもなかったですが、ほうきやキッチンツールなど身近なものを軽やかにアレンジした遊び心満載のブースでした。

メーカーのブースでは、フィンランドのTAPIOVAARA( HYPERLINK "http://www.tapiovara.fi" http://www.tapiovara.fi)の家具がきれいでした。どれも50年代の椅子やテーブルを復刻していて、ちょっと丸みを帯びたフォルムに安心感を感じます。ブースのデザインもシンプルで素敵でした。

学生のブースは、大きなメーカーにはなかなかできない発想があって刺激的。特に、環境問題に対する提案をしているところがすごくいいと思いました。農家からスーパーマーケットまで野菜をデリバリーするためのカートのデザインや、コンポストの新しいかたちの提案など、ルンド工科大学のブースがきらりと光っていました。

ほかの学校でも、キッチンに野菜を吊るすためのツールや、ドライフードをつくるプロダクトのプロトタイプなどが目立っていました。凝ったデザインのものより、こんな「実用的なもの」のほうが時代を象徴しているように感じます。

こちら、我がカペラゴーデンのブースです。今年は外部のデザイナーがキュレーションをしていて、家具、陶芸、テキスタイルの作品をあえて混沌と、おもちゃ箱をひっくり返したように展示していたのでした。

インテリアテキスタイルのブースもたくさんあります。スティグ・リンドベリのプリントテキスタイルを手がけている方と直接ゆっくり話せたのがとてもよかった。版数が多くて難しいプリントを、ほぼ手作業に近い状態でていねいにつくっています。まだ日本では取り扱いが少ないのですが、日本のマーケットにはとても興味がある、とおっしゃっていました。

こちらは、手織りのカーペットを扱うメーカーのブース。こういった織り物のサンプルの山が、赤、グリーン、イエローと色別に分かれていてとてもきれい。思わずさわりたくなる展示でした。

半日ほどでたたたーと駆け回ったファニチャーフェア。気がつくと、大きなメーカーの「これでもか!」というお金をかけた展示よりは、個人のデザイナーや小さめのファクトリーのブースに足がのびていました。また、最近知り合ったプロダクトデザイナーもかわいいコンポストのプロトタイプをつくっていたりと、エコロジカルなものに今まで以上に真剣に取り組むデザイナーが増えているようです。次の時代のものづくりに必要なものは何か、真面目に考えないとな、と思いました。