Categories: CASA BRUTUS | セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』 - 2010.05.11
修学旅行
さて、問題です。これはどこの国の言葉でしょう?
答えはハンガリー。テキスタイルクラスのスクールトリップ(修学旅行)のため、4泊5日でブタペストに行ってきました。ブダペストはパリの街を思わせるような装飾的な建物が多く、歩いているだけで楽しかったです。

修学旅行と言っても日本とはずいぶん違い、行く国や、訪問先はほとんど生徒たちで決めます。チケットや宿の手配も生徒が責任を持って予約や支払いを済ませます。旅費は、毎月の積み立て貯金に加え、国から結構な金額の補助金が出たおかげで、ほとんど出費もなく(なんと食費やお土産代までカバーされて)旅することができました。こういう時に、スウェーデンの福祉の手厚さに感心させられます。
建物はアール・ヌーヴォー時代の造りをそのまま残しているところが多いです。ゆるやかな曲線を使った天井や窓は、光がやわらかく差し込んで、陰影が美しいですね。
古い色ガラスがきれいな、ステンドグラスもよく見かけました。
下の写真は、白地に赤い糸を使ったハンガリーの伝統的な刺繍や織り物。女子にはたまらない可愛らしさです! スウェーデンのテキスタイルと似ている部分もあるけれど、ハンガリーのほうがいい意味での素朴さ、野暮ったさがあるように思いました。スウェーデンのほうが、細やかでより洗練されている感じ、かな。
修学旅行中、ハンガリーの芸大「モホリ・ナギ芸術大学」のテキスタイルクラスも見学。工芸中心のカペラゴーデンよりもかなりファッション寄りのテキスタイルづくりをしていました。
基本の織り、染め、プリントの学科のほかに、編み機を使って編み地のデザインをしている「ニットコース」、革を使って靴や小物をつくる「レザーコース」があるのがヨーロッパらしいですね。テキスタイルとは言っても、ずいぶん幅があるんだなあと改めて感じました。
「とても優秀な生徒ばかりなんだけど、今のハンガリーには仕事がないので、卒業後の進路を決めるのが難しい」と先生が嘆いていました。移民を受け入れているスウェーデンに仕事をしに行く人の割合も、このところかなり多いそうです。とはいえ、スウェーデンでも失業者が増加中。ヨーロッパの就職事情も、なかなか厳しい模様ですね…。




