Categories: CASA BRUTUS | 千 宗屋 茶味 in ニューヨーク。 Charming New York - 2009.04.01
BRUTUS 仏像特集「阿修羅に会えた?」 監修しました。
突然ですがお知らせを。
もういまは4月1日。今だ三寒四温のNYに戻っております。
このブログ、ずいぶん時間が隔たってしまって、現在ヨーロッパ編を
一生懸命アップしておりますが、NYのリアルタイムにたどりつくまで
もう少し頑張りたいと思います。皆様懲りませず、飽きませず
お付き合いください。
そんなさなか、今日はいきなりウルトラCを使ってしまいますが、
リアルタイムの話題をひとつお知らせさせてください。
同じマガジンハウスの姉妹誌『BRUTUS』本日4月1日発売号にて
仏像特集の総監修をさせていただきました。この件は以前このブログでも
誌名は伏せてお知らせしましたが、ようやく2か月の山あり谷あり
のすえ、完成です。
http://magazineworld.jp/brutus/660/
この間私は、NYで、スペインで、ベルギーでパリでと常に仏像とともに旅を
していたようなものでした。PCを立ち上げているとすぐにSkypeで
捕まってしまい、仏像編集会議に有無を言わさず突入の日々。
内容は日本国内の仏像がテーマなのでいたってドメスティックなのですが、
過程はとてもインターナショナルなのです(笑)。
特に渾身の企画は『ブツゾウJapan』という、トレーディングカード。
全国から選りすぐりの愛され仏32体を選ばせて頂き、
表に各尊像のお写真、裏にはそのヒエラルキーを図表したものと説明、
さらに標識となる梵字を現すというスグレもの。
この32体、当初は倍の64体候補があったものを、罰あたりにも「仏界人事部長」
として泣く泣く半分に大リストラ、厳選して誰にでも親しまれ、歴史的にも
意義が大きく、かつ美術作品としても魅力ある尊像を選ばせて頂きました。
とはいえ、諸事情あり「なぜあの方が入ってないの?」というお叱りも
あるかと思いますが、ぜひ一覧で眺め、切り取って対戦ゲームするもよし、
マイ立体曼荼羅を堪能していただくもよし。さらにお気に入りの仏様を
パスケースなどに収め、聖地巡礼のおともに、日々のお守りにして頂ければと
思います。
その他、歴史上の壮大なドラマの上に、仏像とそれを取り巻く人々を展開した
大河ストーリ仕立ての仏像の歴史、いつも気になっていたけどいまさら聞けなかった
仏像に関するQ&Aを大きく本編として収録いたしました。
また海外にいるからこそ考え得る問題として、仏像を含む日本の文化財の
いわゆる「海外流出」に関して、先日めでたく重要文化財に指定の答申が
出された伝運慶作大日如来像(真如苑蔵)を事例に、ページを割いております。
ちょうど日本では昨日から阿修羅展が東京国立博物館で始まるとか。
(残念ながら7月の帰国時には会期は終了してしまうので、九州での巡回を
今から狙っています。阿修羅はもう何十回も拝見していますが、いつも
ガラス越しでしたので。今回は露出360度回れるそうです。)
そのタイミングに合わせての発刊ですが、これからの好季節、ブルータス
片手に大いに名仏巡礼に親しまれてはいかがでしょうか?
ぜひこれを機に多くの方が改めて仏像の魅力、面白さ、素晴らしさに
気づいてくだされば幸いです。
(自分はまだ雑誌を見ておりませんので、ご覧いただいたら
このコメント欄に感想、ご批評など寄せていただけるとうれしいです。)
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↑幼少からの仏像好きが高じてついに15歳で出家。
写真は2006年春比叡山横川にて護摩修行中の
私。今回は僧侶として、美術史研究者として、そして一
仏像ラヴァーとしてバランスを取りながらの監修でした。
あともう一つの知らせです。2日(木)発刊の朝日新聞夕刊より
「茶のある暮らし」と題したエッセイの連載をおよそ一年間
開始いたします。海外で暮らし、そして7月には日本に戻りその後
自分がどう変化していくのか、また自分を取り巻く環境がどのように
変わって見えるのか、そのあり方をこのブログ同様綴っていければ
と思っています。本ブログとともにご高覧、ご高評頂ければ幸いです。
NY滞在も残すところ3か月、いくつか大きな行事も控えて
おり、悔いなく充実した日々を送っていければと思っております。
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↑最新の写真を一枚。先週23日(月)訪問研究員
として在籍のコロンビア大学ケントホールで行った
茶会の模様。いずれ数回後詳しくご報告します。