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セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』

SUSHI NIGHT

2010年5月28日 (金)

ペロ、トラス・マッタの上でキャットウォークの練習中。

下の写真は、前回紹介したガーデンショップの店内です。写真右手の棚には、学校で採れたハーブをドライして、自然塩に混ぜた「カペラソルト」が並んでいます。スープやサラダなど何にかけてもプロっぽい味になる、と評判です。私は、日々使う石けんやシャンプーもここで買っています。

今週は、私がキッチンのお手伝いを担当。食事をつくるのは専属スタッフですが、生徒が週代わりにランチとディナーのテーブルセッティングや後片付けを手伝うことになっているのです。パンを焼くのを手伝ったりもして、料理好きの生徒には楽しみのひとつです。この日の夕食は、特別にジャパニーズナイトを企画してみたのですが……。

じゃーん。SUSHI!それも手巻き70本分!サーモン&卵、えび&パプリカ、フェタチーズ&アボカド、など、5種類つくって選べる方式にしました。北欧産のサーモンはいい具合に脂がのっていて、寿司ネタとしても最高なんです。スウェーデン人もお寿司が大好き。かなりよろこんでもらえました。

エキシビジョンの準備も佳境です。バンドメイキングのプロセスを紹介したい、と先生に相談したら、地元の民族博物館から、1780年につくられた貴重なバンド専用織り機を貸していただけることに。細かい部分に装飾的な彫刻が施されています。結婚するときに男性がつくって女性にプレゼントした、と伝えられているそうです。

そして今回、念願だったコーム式の織り機もつくりました!楡と白樺の木を使っています。機械を使う部分は木工経験者の友人に手伝ってもらい、私は彫刻をしたりやすりをかけたりする作業を担当。道具まで自分でつくることができることに感激です。そして、持ち帰って日本でも続けられるのが何よりうれしい。いずれみんなでバンドづくりのワークショップもやりたいですね。

 

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夏のはじまり

2010年5月22日 (土)

やっと桜が満開です!こちら、カペラゴーデンのフルーツガーデンは、夢みたいな景色になっています。今週末はお花見だな。

学校内にある、ガーデンショップもオープンしました。園芸コースの生徒が植えたポット苗や、カペラで採れたハーブを使ったお茶やビネガーなどを販売しています。「つくったものを売る」というのも、大切な勉強のひとつとして推進されています。

フィーカ(スウェーデンならではのおやつの時間)には、クラスの友達がイチゴを使ったプチケーキとフレッシュジンジャーエールをつくってくれました。こんなふうに週に1度、順番で手づくりのお菓子をつくって持ってくることになっています。木工科の男子もおいしいケーキを焼きますよ。

……と、優雅に見えますが、実は今、学校のサマーエキシビジョンの締め切り間際。学校中が大忙しムードです。今日は陶芸コースの窯出しがありました。展示に向け、大作をつくったエヴァ。飴がかかったような、きれいな色に仕上がっていますね。

私は、4月20日のブログでおしらせしたテスト織りのマットの本番作品が仕上がったところ。スカンジナビア独特の「ローゼンゴン(ばらの道)」という技法で模様をつくっています。ウールの糸は、スウェーデンの家の壁に使われる赤「ファールン・レッド」を中心に構成しました。

これが織り図の一部。織り機のペダルの踏み順が書いてあります。やっとこういうのにも慣れてきた!

 

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修学旅行

2010年5月11日 (火)

さて、問題です。これはどこの国の言葉でしょう?

答えはハンガリー。テキスタイルクラスのスクールトリップ(修学旅行)のため、4泊5日でブタペストに行ってきました。ブダペストはパリの街を思わせるような装飾的な建物が多く、歩いているだけで楽しかったです。

修学旅行と言っても日本とはずいぶん違い、行く国や、訪問先はほとんど生徒たちで決めます。チケットや宿の手配も生徒が責任を持って予約や支払いを済ませます。旅費は、毎月の積み立て貯金に加え、国から結構な金額の補助金が出たおかげで、ほとんど出費もなく(なんと食費やお土産代までカバーされて)旅することができました。こういう時に、スウェーデンの福祉の手厚さに感心させられます。

建物はアール・ヌーヴォー時代の造りをそのまま残しているところが多いです。ゆるやかな曲線を使った天井や窓は、光がやわらかく差し込んで、陰影が美しいですね。

古い色ガラスがきれいな、ステンドグラスもよく見かけました。

下の写真は、白地に赤い糸を使ったハンガリーの伝統的な刺繍や織り物。女子にはたまらない可愛らしさです! スウェーデンのテキスタイルと似ている部分もあるけれど、ハンガリーのほうがいい意味での素朴さ、野暮ったさがあるように思いました。スウェーデンのほうが、細やかでより洗練されている感じ、かな。

修学旅行中、ハンガリーの芸大「モホリ・ナギ芸術大学」のテキスタイルクラスも見学。工芸中心のカペラゴーデンよりもかなりファッション寄りのテキスタイルづくりをしていました。
基本の織り、染め、プリントの学科のほかに、編み機を使って編み地のデザインをしている「ニットコース」、革を使って靴や小物をつくる「レザーコース」があるのがヨーロッパらしいですね。テキスタイルとは言っても、ずいぶん幅があるんだなあと改めて感じました。

「とても優秀な生徒ばかりなんだけど、今のハンガリーには仕事がないので、卒業後の進路を決めるのが難しい」と先生が嘆いていました。移民を受け入れているスウェーデンに仕事をしに行く人の割合も、このところかなり多いそうです。とはいえ、スウェーデンでも失業者が増加中。ヨーロッパの就職事情も、なかなか厳しい模様ですね…。

 

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