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セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』

エーランド島でお世話になった人たち

2010年6月30日 (水)

1年経つのは早いですね。カペラに来たのが去年の8月なので、正確には10ヶ月くらいの期間でしたが、もうすぐ学校も終わります。最近は学校の友達だけでなく、近所の人たちともすっかり仲良くなり、時々お茶やごはんに誘われることも。今日は私の大事な「ご近所さん」を紹介します。

まずは、羊毛を手紡ぎして、ぼこぼこしたあたたかい表情の毛糸をつくるグニッラさん。学校のすぐ近くに住んでいます。近所の羊牧場から直接羊毛を譲ってもらい、地元で採れるタマネギや植物を使って染色をし、編み物や織り物の作品をつくる、という地元に根ざしたものづくりをしています。カペラのテキスタイルコースに、羊毛をプレゼントしてくれました。

グニッラさんのつくった毛糸は、彼女の家や、隣村のハンドクラフトのお店で買うことができます。私は今、グニッラウールを使って、くつしたを制作中。とてもきれいなモーヴカラーです。

下の写真の右の女性は、建築関係の仕事をしている大家のヤハンさん。実直で勤勉な人で、今、街にタイレストランを建設中。そしてかわいい娘のサナンちゃん(10歳)は白とグレーのうさぎを2匹飼いはじめました。左の男性は3軒隣りに住むスティーナさん。小さなカフェをやっています。アジアが大好きで、カフェでもラオスの布を販売しています。日々みなさんに、何かと面倒をみてもらいました。

ある日、ヘレナさんに「ジャパニーズ・デザートが食べてみたいなー」と言われてつくったのがこちら。抹茶ロールケーキです。

スウェーデンの人にとって「豆」はおかずのための食材なので、甘いあんこは嫌いな人が多い、と聞いていたのですが、生クリームと一緒に抹茶の生地で巻いたら、マイルドで食べやすくなったみたいです。たくさんつくったのですが、ファミリーであっという間に平らげてくれました。

この島の人たちは本当に親切。心の境界がないというのかな、いつもオープンマインドで気持ちよく接してくれます。どうしてそんなにいつも笑顔なの?っていうくらい、いい表情をしている人が多くて、だんだんそれが伝染して、自分も素直な気持ちになってきます。
そんなみんなとももう少しでお別れ。うう、さみしい…。

 

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リネンの種まき

2010年6月24日 (木)

今日は、園芸コースとテキスタイルコースの共同学習として、みんなでリネン(亜麻)の種をまきました。夏に小さな白い花が咲き、秋に収穫をして、数ヶ月かけて乾燥させた後、冬に叩いて繊維を取り出します。スウェーデンの植物繊維といえばリネンと言われ、こちらの風土に合う植物なんです。繊維に仕上げたときに、ぱりっと堅く、丈夫なのが特徴です。

下の写真は、土をならして、小石や雑草をとっているところ。大人数でわいわいやるのは楽しいけど、これ、かなり地道な作業だ…。

そして、いよいよ学校のサマーエキシビジョンもはじまりました。今回はカペラゴーデン創立50周年ということで、ボリイホルムという近くの街のお城での開催です。陶芸コースの先生であり、国内でも評価の高いケネット先生の大作が入り口の目印。

この日は、生徒ひとりひとりがプレゼンテーションをしながら、みんなで議論をする「オポネント・デイ」。ゲストにスウェーデンのプリントテキスタイルグループ「10 gruppen」の創始者を迎えての質疑応答を、2日間かけて行いました。学校内のコースの垣根を越えて、いろんな考え方を共有しようという大切な時間です。

今にも崩れそうな古い城壁と、生徒達の作品が一体となって、スクールエキシビジョンとは思えない、なかなか面白い空間になっていると思います。

さて、学校の織り機では、最後の作品を制作中。留学生活も終盤。もうすぐ卒業です! 最後の作品は、寒い冬、家のドアに吊り下げて、暖気を逃がさないようにするためのウールのカーテンで、「ドレペリィ」と呼ばれるものです。もうギリギリですが、がんばろう!

 

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