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セキユリヲの『北欧の「手仕事」を学ぶ』

ミッドソンマル・フェスティバル

2010年7月24日 (土)

エーランドを旅立つ前日に、最後の織り作品が完成しました。やったー。

そして、エーランドを後にした私は、北に向かってバスと電車を乗り継ぎ6時間、「スウェーデンの心のふるさと」と呼ばれる、ダーラナ地方のレクサンドという小さな街に到着しました。見渡すと、昔ながらの赤く塗られた家ばかり。この色が、5月22日のブログで紹介した「ファールン・レッド」です。この地方で採れる銅を使った塗料で塗装されています。

ここに来た一番の目的は「ミッドソンマル・フェスティバル(夏至祭)」を見ること。スウェーデンではクリスマスと並んで大事にされているお祭りです。夕方、小さなボートに乗った音楽隊が楽器を演奏しながら川下りをします。これがスタートの合図です。

船を降りた音楽隊が、会場に向かって楽器を弾きながら行進します。黒いスカートに紅白のエプロンという、この地方ならではの民族衣装に身を包んだ女の子達、たまらなくかわいいです。この衣装は近くのお店でも注文して買うこともできるそうです。かなり心は揺れたけど、日本人にはなかなか着こなせないかなあ。

小雨の降るなか、男性陣が白樺の葉っぱで飾られたポールを立てると、みんなで大拍手。会場は一番の盛り上がりを見せます。このポールは秋まで立ててあり、スウェーデンの短いけれど輝かしい夏の象徴です。

そのあとは楽団が演奏しながらみんなでフォークダンス。大人も子どもも輪になって踊ります。かなり高度なステップを踏みながら踊る人もいます。1曲ごとに観衆の中から参加する人が増え、最後は大団円に。夜更けまで延々と踊って、歌って、みんながひとつになっていく。もしかしてこれ、日本の盆踊りに近いかしら?

最後の旅はもうすこし続きます。このブログも残りわずかですが、次回も旅のお便りを。どうぞお楽しみに。

 

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卒業式・修了式

2010年7月15日 (木)

ついに、この日がやってきました!

カペラゴーデンの卒業式は、毎年近所の教会で行われます。1時間ちょっとくらいかけて、みんなで歌を歌ったり、卒業生と先生が壇上で涙のあいさつをしたり。静かで、心あたたまる、カペラらしい感動的な会でした。写真は、在校生がお別れの歌を合唱しているところ。

ちなみに私は、2年コースのうちの1年を終えたので、正確には「卒業」ではなく「1年修了」ということになります。もう1年は、また好きなときに来ていいよ、と言われています。

このあたりの古い教会は、こんな石造りの四角い建物が多いんです。窓のバランスが、顔みたいでユーモラスですね。

教会の庭には、近隣に住む人たちのお墓があり、いつも季節のお花が供えられています。こちらは、カペラゴーデンの創始者であるカール・マルムステンの墓碑。木工家具デザイナーのこだわりで、お墓まで木でできているんですよ。

テキスタイル主任のベーリット先生は、この地方の伝統的な民族衣装を着て登場。なんと、彼女が19歳で学校を卒業するときに、織り手であるお母さまがすべて手仕事でつくってくれたものだそう。上は白いリネンのブラウスにベスト、下はリネンのスカートとストライプのエプロンの組み合わせ。肩からショールを羽織ってベストの下からちらりと刺繍をのぞかせるのもポイントです。赤いストッキングに黒い革靴、というのも決まりごと。本来は帽子をかぶらなきゃいけないんだけどね、と言っていました。

後日、近所に住むスティーナさんに、私が民族衣装に興味があることを話したら、彼女も着て来てくれました。こちらもこの地方(スモーランド)独特の衣装で、はっきりとした赤や青いウールの生地に、植物模様の刺繍がほどこしてあります。胸にシルバーのアクセサリーをつけているのは、南の豊かな人たちの象徴でもあるそうです。地域によって、色や素材やデザインが少しずつ違いますが、結婚式や、夏至のお祭りのときなど、1年に何回かはこれを着て出かけるんですって。なんて素敵。

そして私は、日々引っ越しの準備中…。エーランド島を出てから、ちょっと北を旅して帰国します。次回は旅先からのお便りを。

それにしても、さよならエーランド! ありがとう! きっとまた来るね。

 

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