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11月20日~1月19日
きりりとした寒さを忘れない。
やがてめぐり来る春のために。
日本気象協会から
北風が木の葉を払って辺りは冬枯れの寂しい風景へと変わる中、暮れの慌しい日々に突入。除夜の鐘を聞きつつ年が明けると、一転して訪れる静かな元日。あっという間の正月休みを終えたら、新しい年に日常のリズムが戻ってきます。寒の入りから節分までが1年でもっとも寒さが厳しい時期。しかし、冬至から次第に日脚は伸びて、梅の花のつぼみも徐々に膨らみ、日当たりのよい山の南側斜面では黄色の蝋梅が百花に先駆けて咲き、芳香が漂います。待ち望む春は、すぐそこまで来ているのです。
20121120
11月20日〔信州の初雪〕
< 毎年十一月の二十日前後には初雪を見る。ある朝私は小諸の住居で眼が覚めると、思いがけない大雪が来ていた。塩のように細かい雪の降り積(つもる)のが、こういう土地の特色だ>。随筆『千曲川のスケッチ』に信州の初冬の風景を綴った島崎藤村は< 長い寒い冬の季節が又、信濃に於ける最も趣の多い、最も楽しい時である>と記しています。初雪の平年日は今日あたり、野沢菜の漬け込みも終わる頃。
20121121
11月21日〔秩父夜祭近づく〕
埼玉県西部の秩父地方で300年余の伝統のある秩父夜祭まで、あと10日あまり。養蚕業が盛んだった往時の姿は今はありませんが、地元民謡の秩父音頭にあるとおり、< 秋蚕しもうて麦蒔きおえて/秩父夜祭待つばかり>の頃。秩父鉄道や東武東上線、西武線の駅や車内に夜祭ポスターが目立ちはじめます。
20121122
11月22日 小雪〔虹は雪雲の彼方に〕
小雪の初候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」。春の清明の末侯「虹始見(にじはじめてあらわる)」と対をなすもので、これから約5カ月、日光が弱まって虹が見えにくくなること。春までお預けです。
20121123
11月23日〔収穫に感謝〕
勤労感謝の日は新嘗祭(にいなめさい)の日。飛鳥時代に始まった宮中祭祀です。農業国である日本にとって、その年の収穫物(新嘗)は、国家の一年を養う大切な蓄えでした。
20121124
11月24日〔暖冬のメリット〕
暖冬の年はガス代、電気代が節約でき、寒冬のときと比べて2~3割も少ない光熱費で冬が過ごせます。原子力発電所事故以来、全国的に節電ムードが高まる折、家計の上でもメリットと言えるでしょう。ちなみに長期予報によると、今冬は暖冬か並冬が予想されています。
20121125
11月25日〔カサカサ注意報〕
冬型の気圧配置が強まると、太平洋側の地方は冷たい冬の季節風が吹きつけ、空気が乾燥します。乾燥注意報は火の元だけでなく肌にも。気温と湿度から算出された素肌乾燥指数の情報が役立ちます。
20121126
11月26日〔火の用心〕
次第に寒さが増し、ストーブなど暖房器具が活躍する季節が到来。ストーブの周囲には燃えやすいものを置かず、暖房器具、電気コタツを使用する際は、プラグの不具合等がないか、事前にしっかり確認しましょう。また、子どもの手の届くところにライター、マッチを置かないなど、さまざまな観点から火の用心を徹底して。
20121127
11月27日〔空っ風〕
小雪の次候は「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。「空っ風」とは、関東、東海地方に吹く冷たく乾いた風のこと。上州の「赤城おろし」、筑波の「筑波おろし」など、土地にちなんだ名前があります。また、冬に吹く北西方向からの季節風は、日本海を渡る際に持ち込んだ水分を脊梁山脈にぶつけるため、日本海側で多くの雪を降らせます。
20121128
11月28日〔上州名物〕
昔から伝わる、空っ風にちなんだフレーズに< 上州名物ご存知ないか/かかあ天下と空っ風>があります。これはその昔、上州(旧上野国。現在の群馬県あたり)で盛んだった養蚕業において、女性の働き手が重要な地位を占めていたことからきています。女性の強さは、経済力にもあったのです。
20121129
11月29日〔黄葉〕
イチョウは生物季節観測種目。黄葉日とは、標本木全体を眺めたときに大部分の葉の色が黄色に変わった最初の日をいいます。ちなみに、東京の昨年の黄葉日は平年より10日遅い11月30日。黄葉日のほかに、発芽日、落葉日も観測しています。東京では、神宮絵画館前のイチョウ並木がこの時期、絶好の鑑賞ポイントになります。
20121130
11月30日〔最後の台風〕
記録上もっとも遅い台風の上陸は、1990(平成2)年11月30日の14時、大型の勢力で和歌山県白浜付近に上陸したもの。上陸時の中心気圧975ヘクトパスカル、最大風速は30メートルでした。1日遅ければ師走台風となった最晩台風。地球温暖化、海面水温の上昇という条件さえ整えば、この記録が破られる日はそう遠くないうちに訪れるかもしれません。
20121201
12月1日〔師走の挨拶〕
「寒冷の候」「初冬の候」「向寒のみぎり」「初雪の便りが」が季節の合言葉。また、「北風吹きすさぶ季節となりました」「月日の経つのは早いもので」「心せわしい年の瀬がせまり」「年末ご多忙の折から」と、多忙さを励ますフレーズも、時節柄よく使われます。
20121202
12月2日〔冬のビタミン〕
小寒の末候は「橘始黄(たちまなはじめてきばむ)」。橘はその昔、柑橘類の総称でした。この時期、もっとも身近な柑橘といえば温州ミカン。風邪予防にも役立つ、冬においしいビタミンCの補給源です。
20121203
12月3日〔暖かな夜祭〕
盆地の中で行われる秩父夜祭は、かつては寒い時期の祭という印象でした。しかし、近年は地球温暖化の影響か、暖かい夜祭が多くなっています。2011年までの10年間で最高気温が10度以下の日は2回しかなく、あとの8回は2桁、平年値の12.9度を上回った年が4回もありました。行かれる方は、事前に天気予報をチェックして、服装の調節を。
20121204
12月4日〔新年に向けて〕
< 炭売に日の暮れかかる師走かな>与謝蕪村
今年も残すところ、あと1カ月弱となりました。今月はだんだんと寒くなる中、1年の締めくくりで仕事は忙しく、外では忘年会、家庭では大掃除や年賀状やお歳暮の準備など、行事が非常に多くなります。忙中にもできるだけ心に余裕を持って健康に過ごし、来る年へつなげたいものです。
20121205
12月5日〔冬の野菜〕
ダイコンもハクサイも師走が旬。漬物にするために洗って積み上げられたハクサイを見ると、かつては年末だという感じがしたものでした。また、風呂吹きダイコンや、おでんのダイコンもさらにおいしく。使い残したダイコンは、四つ割にして醤油、酢、洋ガラシなどと一緒にビニール袋に入れ、冷蔵庫で一晩寝かせると味がなじんでおいしい副菜になります。
20121206
12月6日〔冬のアロマ〕
里山のユズの木に黄色い実がたくさんなっているのは、いかにもこの時期の風景。そういう場所では、無人野菜売り場の小屋でもたくさん売られているのを見かけます。冬至のユズ湯に、またお吸い物や鍋物に。冬ならではの、何ともいえないよい香りです。
20121207
12月7日 大雪〔寒さが運ぶ美味〕
初候は「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」。中部地方でも初雪を見る頃です。また、ブリ、タラ、アンコウなど冬の魚が、旨味を増して食卓に登場。寒さは、決して悪いことばかりではありません。
20121208
12月8日〔各地で針供養〕
「針祭り」「針納め」「針休み」とも。関東地方は2月8日が一般的ですが、地方によって異なり、関西や九州では今日行われます。針仕事は、古くから女性の重要な仕事。折れた針を供養したり、ふだんは固いものばかり刺している針を柔らかいコンニャクや豆腐に刺して休ませ、裁縫の上達を祈る日です。
20121209
12月9日〔漱石忌〕
1916(大正5)年に49歳で没した明治の大作家・夏目漱石は、大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学びました。俳号の「愚陀佛」は、いかにも彼らしいユーモア。亡くなるこの年、弟子である芥川龍之介宛の書簡に添えられた< 秋立つや一巻の書の読み残し>は、次世代へ後事を託す句とも読めます。
20121210
12月10日〔風呂も省エネ〕
家族が次々と入ってしまうことが第一ですが、それが難しい場合は、浴槽の中に浮くタイプの保温蓋を使用すると冷めにくく、追い炊きの時間も短くなります。冬中続ければ、家計も大助かり。
20121211
12月11日〔寒ブリ回遊〕
寒さが増してくると、日本海側の富山湾や佐渡近海にブリの群れが回遊してきます。天気図は冬型、北陸の一発雷(何度も鳴らず、1回で終わる雷)や雪を降らせる雪起こしの雷が鳴る頃が、ブリ漁の最盛期。とりわけ寒中に入ると、丸々と太って脂の乗った寒ブリが港に上がり、ズワイガニと並んで北陸の冬の味覚の代表格となります。
20121212
12月12日〔眠るクマ、眠らないクマ〕
大雪の次候は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」。クマが冬眠に入る頃です。しかし、動物園などで飼われている個体は、餌があるために冬眠しないとか。山の餌不足のためか、今年は市街地への出没情報が多い年でした。
20121213
12月13日〔煤払い〕
かつて江戸城内で12月13日に煤掃が行われたため、庶民もこれをまねて13日に執り行うようになったとか。翌日は赤穂浪士の討ち入りの日(義士祭)ですが、歌舞伎の演目『松浦の太鼓』には、四十七士のひとりで煤払いの竹を商っていた大高源吾が、両国橋で偶然、俳諧の師匠・宝井其角に出会い、師匠の< 年の瀬や水の流れと人の身は>との発句に、源吾は< あした待たるゝその宝船>と付句し、討ち入り決行をほのめかしたというくだりがあります。
20121214
12月14日〔冬将軍〕
厳しい冬の様子を擬人化した表現。日本ではとくに、周期的に南下するシベリア(寒)気団を指します。18世紀の大北方戦争、19世紀のナポレオン戦争、20世紀の独ソ戦にロシアが勝利できたのは、冬将軍の加勢によるものといわれています。
20121215
12月15日〔冬の夜〕
俳句で「夜半(よわ)の冬」は冬の夜更けをいいますが、「冬の夜」にも用いられます。「寒夜」は、寒の入りののちの、寒さのとりわけ厳しく感じられる冬の夜。また「霜夜」は、よく晴れて、霜の降りる冬の夜のこと。こんな夜は、坐っていても寒さがひしひしと迫ります。< ほんのりと茶の花くもる霜夜かな>正岡子規
20121216
12月16日〔年末大掃除〕
今日は日曜日、家族総出で早めに暮れの大掃除を始めて、正月に備えましょう。新聞、雑誌や不用品の処分、排水溝までの風呂掃除、照明器具の清掃、交換とやることはたくさんあります。なかなか処分できずにいた本や手紙を「断捨離」するにはよい機会。また、家具の転倒防止や落下しそうな物の片付けも、併せてやっておくとよいでしょう。
20121217
12月17日〔魚たちは帰る〕
大雪の末候「鮭魚群(さけのうおむらがる)」は、鮭が群れを成して川を上る頃。遡上は1月中旬まで続きます。東京では今日から19日まで、羽子板市として知られる浅草寺の歳の市が開催されます。
20121218
12月18日〔雪の効用〕
ニンジンの旬は11~12月。なかでも雪下ニンジンと呼ばれるのは、晩秋に実ったものをあえて雪に埋めたままにして、春に掘り起こして収穫するもの。新潟県津南町や十日町市がおもな産地です。深い雪の中で眠らせることにより、アミノ酸が3倍から6倍に増加し、青臭さが取れて甘味が増すのだとか。
20121219
12月19日〔冬の健康管理①風邪には睡眠〕
風邪を予感したら、薬よりもまず暖かくして寝ることです。熱がなければ風呂に入って身体をよく温めて。十分な睡眠は、何よりの薬です。部屋の温度は20~25度の範囲に設定しますが、部屋が乾きすぎるのもよくないので、加湿器の設置も検討して。
20121220
12月20日〔冬の健康管理②暴飲暴食注意報〕
またこの時期、忘年会や正月、新年会と、飲食過多になる機会が増えます。日頃はダイエットに励んでいた人も、正月3が日を過ぎれば2~3キロくらいの体重増。健康のため、宴席では食べすぎに注意し、いわゆる“チャンポン”、二種類以上の酒の飲みすぎは避けましょう。
20121221
12月21日 冬至〔冬の健康管理③ヘルシーな伝統〕
冬至の今夜はカボチャを食べ、ユズ湯に入って風邪を予防。初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」の「乃東」は、シソ科のウツボグサ。降圧作用を持つ花穂は、漢方薬に用いられます。
20121222
12月22日〔備蓄品を再確認〕
東日本大震災以降、防災対策の見直しが叫ばれています。大震災発生ともなれば消防、救急車はすぐには来てくれません。自分の身は自分で守ること、そして揺れが収まってから必ず火の始末を。水、食料、簡易コンロ、簡易トイレなど、最低3日分の備蓄を、年末年始の備品チェックリストに加えましょう。
20121223
12月23日〔有馬記念〕
中央競馬の総決算、もっとも売上高が多く見込まれるのが有馬記念。今年は22日からの3日間開催の中日、今日23日に行われます。千葉県船橋市の中山競馬場、芝2500メートル。今年最後の大勝負です。
20121224
12月24日〔クリスマスイブ〕
< 雪の戸の堅きを押しぬクリスマス>水原秋桜子
日本では「恋人と過ごす日」という認識が一般的ですが、欧米諸国では家族と過ごす日。この語、もうすっかり季節の言葉として日本に定着しました。
20121225
12月25日〔蕪村忌〕
江戸中期の俳人、与謝蕪村(1716年~1783年)の忌日。摂津国毛馬村(大阪市都島区)に生まれた彼は、江戸に出て夜半亭宋阿に師事し、関東、京都、讃岐など各地を遊歴。松尾芭蕉、小林一茶と並ぶ三大俳聖のひとりで、正岡子規ら明治の近代俳句運動にも大きな影響を与えました。辞世は< しら梅に明(あく)る夜ばかりとなりにけり>
20121226
12月26日〔新しい年へ〕
冬至の次候「麋角解(さわしかのつのおつ)」は、大きな鹿の角が落ちて生え変わる時期のこと。従来の古い価値観を払い落とし、自分らしい角を来年に向けて養う時期。2012年もあと5日です。
20121227
12月27日〔除雪事故に注意〕
大雪の季節、除雪で落命したり大けがを負ったりする事故が毎年起こります。高齢化、人口減少の影響もあり、雪下ろしへの公的援助やボランティアの活用も呼びかけられています。命綱を着けず1人で屋根に上るのは、絶対に避けましょう。
20121228
12月28日〔また来年〕
官公庁をはじめ、ほとんどの会社や事業所は本日で1年の仕事を終え、仕事納めとなります。納会では軽く飲食して「どうぞよいお年を」と同僚らと挨拶を交わし、帰路に。大きな会社やビルの玄関にはすでに門松が建てられ、新年を迎える気が満ちてきます。今年もあと3日です。
20121229
12月29日〔市場賑わう〕
マグロ、タコ、カニ、カズノコ、蒲鉾などの正月食品を求めて、多くの人が東京・築地場外市場や上野のアメヤ横丁へと繰り出します。店の人の年季の入った、だみ声とお札が飛び交う暮れの風物詩。喧騒の先に、静かな正月が待っています。
20121230
12月30日〔帰省ラッシュ、故郷へ〕
いよいよ押し詰まってきました。家庭では正月準備が進められる一方、故郷へ向かう人で新幹線、飛行機、高速道路等が混雑します。この時期は年末寒波が大雪をもたらし、帰省の足に影響することがあるので、天気予報はどこでも要チェックです。
20121231
12月31日〔おおつごもり〕
冬至の末候は「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」。雪の下の麦は生命力の象徴。冬至までは候の名にも厳しい文字が多いですが、ここで明転し、新しい年を迎えます。今夜、響き渡る除夜の鐘は108つ。煩悩の数といわれていますが、これは月の数の12、二十四節気の24、七十二候の72を足した数で、1年間を表しているそうです。ということで、皆さん、よいお年を。
20130101
1月1日 元旦〔始まりは静かに〕
年明け、1年の最初の日です。近年ではコンビ二などは変わらずに営業していて、正月気分やその情緒は薄れてきたとはいわれますが、昨日まではさまざまな音が満ちていた街にも、一転して音のない静けさが。やはり元日は特別な日。静かな中に清新な気分がみなぎります。
20130102
1月2日〔初、いろいろ〕
元日は家事も行事も休み。よって、「初荷」「初商(はつあきない)」「初湯」「掃初(はきぞめ)」などは2日に行われます。商店には福袋を求める長い行列が。また、一般には2日の夜の夢が「初夢」です。< 初夢に故郷を見て涙哉>小林一茶
20130103
1月3日〔三が日〕
元日、二日、三日の総称です。この三日間は毎朝屠蘇、雑煮を祝い、年賀を交換し、賀客には年酒をすすめます。正月気分の色濃い三日間。しかし、ご馳走続きで3日頃には茶漬や雑炊、サンドウィッチ、漬物、果物などの日常食が恋しくなります。< 三ヶ日雪の白さにつかれけり>倉田素商
20130104
1月4日〔仕事始め〕
カレンダー通りでいくと、今日が新年の仕事始め。トップの挨拶、年頭所感が述べられます。しかし、平成25年の今日は金曜日。この日を休みとして長い休暇を楽しみ仕事始めは週明けの7日という人も、今年は多いことでしょう。
20130105
1月5日 小寒〔そろそろ本調子〕
いわゆる「寒の入」。この日から節分までが「寒の内」で、1年で寒さがもっとも厳しい時期です。初候は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」。7日にはビタミン豊富なセリも入る七草粥を食べて、今年も元気に働き出しましょう。
20130106
1月6日〔古の北国〕
< 凡(およそ)天より形を為して下す物、雨、雪、霰、霙、雹なり。露は地気の粒珠する所、霜は地質の凝結する所、冷気の強弱により其形を異にするのみ>。江戸後期、越後国魚沼郡塩沢で縮の仲買と質屋を経営していた随筆家・鈴木牧之が著した『北越雪譜』は、雪国の生活を活写した当時のベストセラー。現在も出版されています。
20130107
1月7日〔七草〕
春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。いくつかは道端でよく見られる雑草ですが、この寒い時期に探すのは困難です。よって、七草の若菜は街のスーパーで。正月のごちそうで弱った胃腸には、春菊、ほうれん草、レタス、セロリ、ねぎなども効果あり。わが家風の七草粥を作って、体の調子を整えましょう。
20130108
1月8日〔松納(まつおさめ)〕
門松や松かざりを外すこと。東京では6日の夕方、京阪地方では14日の夕方に行うとされています。飾りを外すことで正月気分を返上し、生活リズムを日常に戻すのです。
20130109
1月9日〔冷たく、温かく〕
「寒の水」とは寒中の頃の冷たい清水のこと。凍るような冷たさで雑菌が少なく、腐りにくいため、酒や醤油、味噌などを仕込むのによいとされます。とくに寒の入りから9日目の水は「寒九の水」と呼ばれ、飲めば薬にもなるとか。
20130110
1月10日〔春は地から〕
小寒の次候は「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」。水泉とは、湧き出る泉のこと。寒さの厳しい時期ですが、地中では地上に先駆けて凍った水が融けて動き、春への歩みがじわりと始まっています。
20130111
1月11日〔鏡開き〕
正月に神や仏に供えた鏡餅を下げ、すまし汁やお汁粉にして食べます。鏡開きのお餅は、刃物を使わず、手または槌で割って「開く」のが作法。正月気分ともいよいよお別れです。
20130112
1月12日〔食べて寒さを〕
「寒八の油揚、寒九のとろろ」というように、昔の人は寒に入って8、9日目に滋養の多いものを食べて、厳しい寒さを乗り切りました。トロロイモの主成分はデンプンですが、高血圧などの生活習慣病予防に役立つカリウム、スタミナ強化に効果的なビタミンB1、若返りに効くとされるビタミンE、整腸作用のある食物繊維など、実に滋養豊富です。
20130113
1月13日〔ワカメ成長中〕
磯の春は、陸よりひと足早く訪れます。この時期、ワカメは寒中の海ですくすくと伸び、2月に入ると鳴門ワカメ、3月には三陸ワカメの採取期を迎えます。まだ少し気が早いですが、春を先取りしたいなら、ぜひ取れたてのやわらかなワカメを。2月頃から店頭に並び始めます。
20130114
1月14日〔天然氷〕
寒の内の厳しい冷え込みを利用し、埼玉県秩父の長瀞や栃木県の日光などでは、沢の水をプールのような場所に引き込んで溜め、天然氷が作られています。夏にはカキ氷となって人の口に入るだけに、不純物が入り込まないよう、落ち葉やゴミの掃除が秋から毎日、丁寧に続けられるのです。
20130115
1月15日〔春を占う〕
今日からは小寒の末候「雉始鳴(きじはじめてなく)」。日本の国鳥・キジの声が聞けるのは、実際にはもう少し先のようです。また、今日は小正月。正月の望の日(満月の日)で、餅花や繭玉などを飾って豊作を祈願します。『土佐日記』や『枕草子』にはこの日に小豆粥を食べたとあり、現在もその風習の残る地域が。
20130116
1月16日〔年賀状を整理〕
小正月も過ぎたので、そろそろ正月に送られてきた年賀状の整理をしましょう。兄弟親戚などの身内、知人や友人、職場の同僚や上司、後輩、趣味や勉強会の友人などで分類して整理しておくとよいでしょう。転居した方、結婚等で苗字が変わった人は、次の年に間違うことのないよう、アドレスブックに反映させて。
20130117
1月17日〔湿度も大事〕
寒さというと温度を気にしがちですが、空気が乾燥すると寒さはより強く感じられます。これは、汗が蒸発するとき体から熱を奪うため。気温20度のとき、湿度が20パーセント下がると体感温度は約1度下がり、逆に湿度を上げれば暖かく感じます。暖房の際は濡れタオルを干したり、加湿器を使用するとよいでしょう
20130118
1月18日〔冬日/真冬日〕
「冬日」は最低気温が0度未満の日。それに対して「真冬日」とは、最高気温が0度未満の日をいいます。ともに気象用語で、寒さの指標、統計、また、天気予報で気象キャスターがその日の寒さを解説するのに使ったりします。なお、東京の冬日の平年値は5.8日。最近10年では、冬日がなかった年が3年もありました。
20130119
1月19日〔冬日和〕
よく晴れた冬の日。太平洋側はからりと晴れ、都心からでも、富士山をはじめ筑波山、日光男体山などの山々が見渡せます。一方、日本海側は鉛色の雲が広がり、まだまだ雪も。しかし、一日一日日脚は伸び、春の足音は確かに近づいています。