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アスリート裏事情パート2

 前回はアスリート裏事情として、プロボクサーの減量(水抜き)について触れました。今回は減量の対極にあるバルクアップ(ウエイトアップ)について触れてみたいと思います。

 私は全日本プロレスで入門テストの審査員をやっています。社長の武藤敬司さんと一緒に様々な観点から審査を行うのですが、一つ審査の大きなポイントとなるのは身長の高さです。20歳を越えてしまうと身長が飛躍的に伸びるという事は期待しにくいため、まずは身長含めた骨格がどれだけ大きいかが重要なポイントになるわけです。

 そして入門してからは体重と筋肉をどんどんとつけて、本当の意味での大きな肉体を作り上げていきます。日本のプロレスは力道山が出発点ということもあって、いまでも相撲の慣習が多く残っています。例えばチャンコが食生活の中心であったり、朝稽古(朝練)をしたり、といった具合です。少し前までは相撲同様に1日二食というライフスタイルでした。朝練によって空っぽになった体内のエネルギーをチャンコ料理で思いっきり補充するというパターンです。

 ところが武藤さん率いる全日本プロレスでは、少し前からこの傾向に変化が表れ始めました。確かに相撲形式の食生活は大きな体にはなるのに適していますが、体型もいわゆるお相撲さん体型になっていきます。プロレスラーの場合、肉体も含めて様々な個性が要求されるため、中にはボディビルダーのようにビルドアップした肉体や、器械体操選手のように身軽な肉体の選手も必要となるのです。

 そこで、まず朝食を摂る選手が増えてきました。朝練に影響の出ない程度に、消化のよい食べ物(バナナ、ゼリードリンク、うどん、プロテイン等々)を練習時間のスタートから逆算して食べるようにしています。
そして練習後にチャンコを必要以上に食べるよう強要することがなくなりました。食べたい量+α程度で終わりにします。これは一昔前の無理矢理食べさせられていた選手にとっては本当に羨ましい話しかと思います。

 更に大きなポイントは間食を勧めるようになりました。
ドガ食いをやめて、少量多頻度の食生活に切り替わったのです。
4年まえに公開オーディションで入門した真田聖也選手は、入門した当初は体重が80㎏程度でしたが、今では100㎏近い肉体にビルドアップされています。

 特に度肝を抜かれたのは、昨年のパワープロダクションドリームマッチで行われたレスラー対抗ベンチプレス大会です。ノーマークだった若手の彼は、ノーギアで220㎏を記録したのです。入門時はせいぜい100㎏程度しか挙げられなかったのですが、この4年間で驚くほどの進化をしていたのです。

 もちろん日々のトレーニングの要素は大きいのですが、食が細くなかなかバルクアップが出来なかった彼が積極的に行っていたのは間食です。
間食といてもオヤツを食べるのではなく、「プロテイン」を1日4~5回も食間に摂取して1日トータルの摂取量を増やしていきました。

 この方法は一般の方にも応用できる方法かと思います。食の細い人は無理矢理たくさんの食事量にするのではなく、腹八分目を基本として、合間に簡単な「食」の要素を入れてやると上手にウエイトアップができるでしょう。オニギリ+野菜ジュースとかバナナ+スポーツドリンクなどでもいいと思います。もしも少し本格的にという人は、MRP(ミール・リプレスメントパウダー)なるサプリメントを活用するのもお勧めです。