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 越後の上杉謙信が甲斐の武田信玄に塩を送ったという話は、四百数十年以上にもわたっていまだ日本人にとっての最上級の美談として伝えられています。それくらい「塩」という栄養素はわれわれ人間の体にとって重要なのだということに他なりません。

 今年の夏は節電の影響もあってか、“熱中症”への意識が例年以上に高い気がしています。熱中症をざくっと分類すると、「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」の3つ位に分類できますが、「熱射病」は即救急車といった対応をしなくてはなりません。

 しかし、熱けいれん、熱疲労に関しては、適切な対応をすることで事前に予防も出来ますし、万が一の場合にも回復していくことができます。
まずなんといっても涼しい場所に避難して、衣服を緩めて横になることです。そして水分と塩を補給するのです。

 昨今、水分補給という意識は一般にもだいぶ高まって浸透してきていますが、塩分の補給となるとまだまだ浸透度合いが浅いといわざるをえません。
水分補給は大前提であり、必須ではありますが、時に熱中症手前の状態で水分だけを摂取するとかえって具合が悪化することさえあったりします。

 これは体内の塩分濃度が発汗と供に下がっていった時に、水分のみを補給することで更に体内の塩分濃度が下がってしまうことによる症状です。「低ナトリウム血しょう」などと呼ばれたりもします。

 そこで大切なのは水分と塩分の補給ということになります。
多くのスポーツドリンクには0.2%程度の塩分が含まれているので、熱疲労のような症状の場合には単なる水ではなく、冷えたスポーツドリンクがお勧めとなります。

 ただし、熱けいれんレベルになってくると、0.2%程度では追いつかなくなってしまいます。この場合には0.9%くらいの生理食塩水にしなくてはならないので、更に塩などを追加して調整する必要もでてくるのです。
ちなみに通常の汗には0.4%程度の塩分が含まれていますから、スポーツドリンクだけでも発汗量が多い時などは少し塩分は足りない傾向にあるのです。

 ではスポーツドリンクの塩分濃度はどうやって計算したらいいのでしょうか。まずナトリウムの量は栄養成分表示として製品への記載が義務付けられていますので、必ず表示されているはずです。次にそのナトリウムの数値に2.54の係数を掛けます。
 例えば私が手掛けた製品を例にとりますと、粉末のCCDドリンクの場合、ナトリウムが250㎎ですから、250×2.54=635㎎となり、これが塩分量となります。これを500CCの水に溶かしますから、635㎎をグラム換算して0.635÷500×100=0.127%となり、約0.13%の塩分濃度のドリンクということになります。同様に、「クエン酸&グルタミン」で計算すると0.36%となり、これはかなり汗の成分に近い濃度となっています。

 このように、熱中症予防を意識した場合には、含まれているナトリウムの量から塩分量に換算をしてドリンクも選択していくといいでしょう。
梅雨明けした東京で、噂の皇居ランを物見遊山で見に行きました(走っていません(^^ゞ)。もうブームといわざるを得ないほどの人が走っていました。
しかし所々でしゃがみこんでいる人や、明らかに気分がすぐれない人の姿も・・・。典型的な熱疲労の症状です。

 水分と塩分を意識して、快適にフィットネスやスポーツを楽しんでください。