マガジンワールド

【Vol.24】にんにくのパワー

宮崎県えびの高原で、「にんにくの収穫祭」に行ってきました。ちょうど南九州では、今が収穫の最盛期。

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徳川幕府の参勤交代で、江戸から最も遠い場所だった薩摩藩の藩士たちの健康とパワーを支えたのが、この「にんにく」だったそうです。

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なぜ、「にんにく」にはそんなパワーが潜んでいるのでしょうか? 

にんにくの強壮効果は、さまざまな成分が作用している結果なのですが、そのひとつとして、におい成分「アリシン」があります。アリシンは、強力な殺菌剤で、ほとんどの細菌に働きます。第二次世界大戦中に赤痢が流行したときには、にんにくが特効薬としてよく用いられたという報告もあります。

また、にんにくのアリシンには“ビタミンB1”の吸収を助ける機能が。そもそもビタミンB1は、糖をエネルギーに変えるために欠かせない水溶性ビタミン。ビタミンB1とアリシンが結合し、「アリチアミン」という物質になると、水溶性から脂溶性に変わり、吸収率が10倍にもなると言われています。さらに体内に蓄えられやすくなって、ビタミンB1の働きが長時間持続

その結果、糖がスムーズにエネルギーへと変換され、スタミナアップにつながるのです。要は、ビタミンB1によって燃える体になるのですね。

ほかにも、にんにくには「アドレナリン」という、私たちの“やる気”や“気力”に関わるホルモンの分泌を促進する作用があります。アドレナリンは、体を興奮状態へと導き、瞳孔拡大、気管支拡張、心拍促進に作用。眠気を覚まし、気分を高揚させる働きが。また、私たちにとってうれしい脂肪燃焼や中性脂肪の燃焼を促進させる働きも。

にんにくの効果は、まだまだあります。にんにくの血液サラサラ効果は絶大。血管の筋肉がゆるみ、血圧が下がる効果もあるとか。動脈硬化を心配する人にもいいですね。

さらに、心臓を活発に動かしたり、血管を拡張させたりする働きがありますから、手先、足先から温めることができて、冷え症対策にもなります。

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見渡す限りのにんにくの畑。こちらは、宮崎県えびの高原にある残留農薬の心配がない「健康家族」の自社農場。2010年に無農薬、有機野菜の証である「有機JAS認定」を取得。有機にんにくの生産量は日本一だそうです。

「有機JAS認定」取得は非常に難しく、植え付け前2年以上、禁止農薬や化学肥料を使っていない田畑でなくてはならず、もちろん栽培期間中も禁止農薬や化学肥料は使っていないものだけに与えられる信頼性の高いもの。

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収穫したにんにくは、ひとつひとつ丁寧に手作業で、ひげ根を取り、仕分け作業を行います。

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そして、3か月ほど乾燥させることで、さらに有効成分がアップするのだとか。

「健康家族」は、このように手間暇かけた有機にんにくに、有精卵黄を組み合わせた健康補助食品「伝統にんにく卵黄」を作っています。これは、江戸時代からあった南九州の伝統食だというから、当時の人たちの生活の知恵には驚きますね。

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にんにくと卵黄は、お互い不足している成分を補い合う「相補作用」が働き、機能的にバランスの良い組み合わせ。

卵黄は、タンパク質、脂質、カルシウム、リン、鉄分が非常に多く含まれている一方で、糖質、カリウムが少なく、逆に、にんにくは、糖質、リン、カリウムが多く含まれているけれども、脂質やカルシウムが少ないのです。

にんにくと卵黄の成分が結合することで、ビタミンB1の役割を果たす、さきほどの「アリチアミン」という成分になり、燃焼系のビタミンB1の吸収率と持続力がさらにアップします。

にんにくと卵黄のパワーで、スタミナアップ、脂肪燃焼や冷え解消、そして、血圧や動脈硬化の改善にも役立てられたら、いいなあと思います。医療費の使い過ぎが叫ばれている今、「病院へ行かない」元気な毎日のために!