マガジンワールド

第3回 伊達 直人さん (24) カメラマン、スケーター

「Magazine for City boys」をスローガンとしてリニューアルをしたPOPEYE。このブログでは、かけだしライターの私、宮本が街のリアルシティボーイを取材。彼らのホームタウンを巡りながら、シティボーイとは何かを考える企画です。「シティボーイを探せ!」毎月更新!
なぜホームタウンか?渋谷や六本木の最先端のスポットを知っているからってシティボーイとは呼べないと思うんです。自分の住んでいる街の素敵なところを見いだし、自分なりに消化している。そんな人こそ、シティボーイだと思いませんか?というわけで、今回は高校時代からカメラとスケボーで遊び倒してきた伊達直人さんのホームタウン、多摩川にお邪魔してきました。

直人さんのホームタウン「多摩川駅周辺」

生まれたときから多摩川に住み続け、そこをベースにカメラマンとして活動している直人さん。自由が丘の2つ隣とは思えないのどかさと、さりげなく存在する居心地良いカフェなどが魅力的な街。都心から近いけど、意外と知らない多摩川を案内してもらいました。

「多摩川台公園の入り口へ」

生まれたころから過ごしている多摩川のなかで、特にお気に入りだという多摩川台公園を案内してくれることに。「ここに慣れてしまったから公園とか自然がないところには、もう住めないかもしれませんね」と語る直人さん。今日は直人さんが写真を撮るスポットを中心に案内してもらいました。

 

 
 
「多摩川台公園内、東京とは思えない緑の多さ」
 
まず最初の撮影スポットが、多摩川台公園。東京とは思えない自然を撮れる場所だという。「ここにねもともと古墳があったんですけど、草が生えすぎてどこにあったのかわからないんですよ。昔から夜になるとおばけが出るって噂があったんで、夜は通れないです(笑)」夏の肝試しにおすすめ!
 
 
「お気に入りのTシャツ」
この日は30度を超える猛暑だったので、散策開始わずか5分で最初の休憩。お気に入りの『CHALLENGER』のTシャツのメッセージは「Manual or Die」シティボーイにとってTシャツは名刺代わり。ただ、メッセージと自分の性格のギャップがありすぎると、恥ずかしいことになるので要注意。
 
 
 
「行きつけのお店にて」
1番の行きつけのお店を案内してくれると向かったのは、家の裏にある街のスーパー。「小学校のころは、毎日ここで駄菓子を買っていたんです」
アットホームな雰囲気が出まくっています。店のご主人が、「いろんな女の子と帰ってくるところ目撃してます」と語ってくれましたが、本人は全否定。

 
 
 
「多摩川名物『急坂』にて」
トップ画像の場所は、多摩川の隠れた名物のとんでもない角度の坂、その名も『急坂』。それ以外、ネーミングのしようがないほど急な坂です。「親戚のおばさんがこの坂の途中でエンストして、みんなで車を押し上げたことがあるんですよ」という、直人さんにとっては苦い思い出の場所。ここもお気に入りの撮影スポットだという。「ここまで急な坂はあんまりないから撮るのが楽しいんですよ」
 
 
 
「移動はスケボー」
「駅から家までが遠いから、スケボーがないと生活できないんですよ」今はもっぱら移動用だが、高校時代は駒沢のランプで遊び、スケボー浸けの毎日だったという。現在は撮影スポットを探すためのツールとして活躍中。
現在乗っている板は『Z-Flex』のジェイ・アダムスモデル。「ドッグタウンのなかでもジェイが一番好きなので」とのこと。

 
 
 
「駅の近くのカフェ『DELIGHT』にて」
最後に、撮影の疲れを癒すため直人さんおすすめのお店に行きました。「ここらへんで唯一、洒落ているお店なんです(笑)」おすすめは、『ハンバーガー』と『フィッシュ&チップス』だという。この日はハンバーガーをチョイス!

 
高校生のときに、ご両親からカメラをもらったことをきっかけに写真を撮り始めた直人さん。最初は自分の好きな多摩川を撮ることからスタ—トしたという。「最初は知り合いのつてを辿って、スタジオとかで物撮りをさせてもらうことから始めました。そのうち自分の好きなものを撮れるようになりたいですね。そのためにとにかく今はいろんな写真集を見たり、自分の好きな風景を探したりしています」
今日巡った場所のように、ずっと見てきたものからも良い所を再発見しようとする努力を続けているところがシティボーイらしい。東京の中に残る自然をフォーカスするのはまさに“アーバンアウトドアライフ”ですね。

『SETARO MAGAZINE』
最近、影響を受けて参考にしているというフリーペーパー『SETARO MAGAZINE』。渋谷を中心に7千部限定で配られている。「ストリートを基盤にしているけど、原発のことや政治のことまで、いろいろなことを取り扱っているからおもしろいなと思っているんです」ZINEから書籍まで気になるのもはとことん読むという直人さん。

『愛用しているカメラ』
直人さん愛用しているのは『SONY α100』というモデル。仕事では別のカメラを使うが、街のスナップは基本的にこれで撮っているという。「カメラ自体はあまり良いものではないけど、気軽に持ち歩けて楽に撮れるところが気に入ってるんです」昔から使い続けている愛着のあるカメラだからなかなか変えられないという。ちなみに、このブログも同じカメラで撮っています!
 
 
 
「多摩川」
「“普段はあんまり気づかないけど実は大切なもの”を撮りたいなって思ってます。この写真の多摩川の夕日も毎日見てるけど、やっぱり良いですからね。好きな写真家は森山大道さんとか平野太呂さんです。平野太呂さんのトークショーに行ったとき、スケボーで失敗した話とかでめちゃくちゃ笑いました。まったく同じことしたなって思って(笑)」
 
 

自分の生まれた街を愛し続け、やりたいことを実行する一本筋の通ったシティボーイ、直人さんでした。これからの活動が楽しみです!こちらで直人さんの作品がチェックできます!

http://weaseltokyo.blogspot.jp/

写真・取材・文/宮本 賢