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キッズの運動能力開発のウソ?ホント?③7つのコーディネーション能力

 今回でこのキッズの運動能力開発コラムも3回目になりますが、今回はコーディネーショントレーニングに関わる7つの能力についてふれていきます。

 コーディネーショントレーニングは、基本となる7つの能力(リズム能力・バランス能力・連結能力・反応能力・変換能力・定位能力・識別能力~下表参照)から構成されており、これらをコーディネーション能力と呼んでいます(参考:コーディネーショントレーニング発祥のドイツでは、コーディネーション能力を15や20種類に分けている場合もあるようです)。

 コーディネーション能力は、「状況を目や耳など五感で察知し⇒それを頭で判断し⇒具体的に筋肉を動かす」一連の過程をスムーズに行う能力です。 様々なスポーツ場面で、「あの人は身のこなしがいい」「状況判断がいい」「ボールさばきがうまい」「バランスをとるのがうまい」「リズム感がある」などと表現されることがありますが、このような動きに隠されているのがコーディネーション能力といえます。

★7つのコーディネーション能力

◎リズム能力/耳や目からの情報で真似をするときに使われる能力。あらゆるスポーツの上達(動作の習得)は、真似ることから入るので、どんな人にも欠かせない基本能力。

◎バランス能力/空中や動いているときの全身のバランスを保つことや、崩れた体制をすばやく立て直すときに必要な能力。あらゆる運動の基礎を成す能力。

◎連結能力/自身の上肢、下肢、体幹をタイミングよく無駄なく体をスムーズに動かす能力。力加減やスピード調節によって動きをスムーズにする能力。フィギュアのジャンプや球技に必要な能力。 スポーツではないが、ドラムなどの音楽でも必要な能力。

◎反応能力/合図を素早く察知して正確な対応動作を可能にする能力。合図は陸上競技のピストルのような音だけでなく、格闘技で人と触れるような触覚や筋感覚も含まれる。

◎変換能力/急に状況が変わり違う動きをしなければならないときに、条件にあった素早い動作の切り替えを可能にする能力。フェイント動作の多い球技や格闘技などのスポーツには必須な能力。

◎定位能力/味方や相手、ボールなどとの距離感をはかる能力(空間把握能力)。アクロバティックな競技や集団スポーツ、球技などに欠かせない能力。

◎識別能力/ボールなどの用具を精密に扱う能力。また、手足の動きを微調整する能力。視覚との関係にも密接なつながりがあり、手と目を微調整する場合の能力は、「HAND-EYEコーディネーション」などと呼ばれる。

 どんなスポーツにも7つのコーディネーション能力が必要とされますが、スポーツによっては必要とされる能力が少し違います。陸上や体操、水泳などは主に、「リズム、バランス、連結、反応」などの能力、サッカー、バスケットボールなどの球技は、「反応、変換、定位、識別」などの能力が優先的に必要とされます。

 キッズ時代(少なくとも小学校時代)には、これらの能力を満遍なく取り入れた運動やスポーツを行わないと偏った運動神経の大人になってしまう可能性があるので注意を・・・その後のお子さんの人生(スポーツでの成功)が決まってしまいますよ!!!