“感覚”を扱うボディーワークって?
最近、メディアなどで『ボディーワーク』という言葉を耳にすることはありませんか? 私自身ピラティスを伝えることをしていますが、私はピラティスを『ボディーワーク』として考えています。
『ボディーワーク』って何??
ヨガやピラティス、ターザンでもお馴染みなロルフィングやジャイロトニックフェルデンクライスメソッド、アレクサンダーテクニークなど様々な身体技法のことを『ボディーワーク』と呼ぶことがあります。
もちろん、すべてが違う方法論ですし、何を大切に考えるのかは違いがあります。
共通する部分としては人を体という(外から見た)物体で見るのはでなく、心と体または精神などのスピリチュアルな部分も含め全体として見ているという点。
そして、その全体に向けて“体”をきっかけとして働きかける動き(ムーブメント)または施術のことを言います。
その概念にはSomatics(ソマティクス、身体学)という考え方が含まれます。
ソマティクスの「ソマ」はカラダを示しますが、第三者が客観的に見た体ではなく自分自身が感じる『身体』のことを示すんですね。ですから、第三者に「こうすれば良い」と言われ行うのではなく自分自身がどう感じるかが大切なキーワードになります。
「どう感じるのか」という感覚を扱うことは具体的には脳や神経系にも関与しますし、そのことは心と体を繋げることでもあります。
このように、「ボディーワーク」は特定のメソッドを示すものではなく、その概念も確立されたものではありませんが、私は、生活に取り入れることで、今行っているスポーツや生活に彩を与えるものだと思っています。皆さんもぜひ、ボディーワークを取り入れて、日々の暮らしに新たな豊かさをプラスしてみませんか。