マガジンワールド

キッズの運動能力開発のウソ?ホント?②コンディネーショントレーニング

 前回は、将来スーパーアスリートを育てるためのキッズの運動の考え方について紹介させていただきましたが、今回はキッズの運動能力を高める運動方法を紹介していきます。

 皆さんは「コーディネーショントレーニング」というトレーニングメソッドを聞いたことはあるでしょうか?私はこれまで様々なトレーニングメソッドを学んできましたが、コーディネーショントレーニングほど体系化され、キッズの運動能力開発に向いているトレーニングメソッドはないと感じています。

コーディネーショントレーニングは、「走る」「投げる」「跳ぶ」などの普遍的な動作と各種スポーツの間をつなぐ位置づけとして定義されており、全てのスポーツのかけ橋となるトレーニングと言われています(図参照)。

(※反応能力⇒素早く反応する能力 リズム能力⇒リズム、間をとる能力 定位能力⇒空間を把握する能力)

 例えば、一般的な体操教室では、跳び箱を跳べるようになるためにひたすら跳び箱の練習をする傾向がありますが、コーディネーショントレーニングでは違うアプローチで跳び箱を跳べるようにしていきます。

 跳び箱が跳べるようになるためには、

①走る動作→跳ぶ動作へ素早く切り替えること  
②踏切り後空中で脚を高く持ち上げて手をつくこと

・・がポイントになりますが、①の場合は、マットとマットを引き離してその間を川に見立て、走って両脚でジャンプする「川渡り遊び」を行うことで、踏切の感覚を養います。
また、②の場合は、マットに両手をついて両脚を引き上げる「カエルさん遊び」を行うことで、上肢で体全体を支えて脚を高く上げた姿勢を保持する感覚を養うことができます。

 遊びを通して上記のような感覚を養うことで、跳び箱というスポーツに必要な動作を知らず知らずのうちに身につけることができ、初めて跳び箱にトライしても15分前後で跳べるようになることが多いのです。
 また、こういった遊びの中に普遍的な動作を含んだ運動を早い段階から沢山経験していくと、初めて行うスポーツでもすんなりと出来てしまう・・・これがコーディネーショントレーニングのすごいところなのです。

次回に続く・・