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格闘技の補強としてバランストレや体幹トレはやるだけ無駄?

社会人になってから格闘技を始めました。格闘技をはじめる前に自己流でウェイトトレーニングをして体作りをしていました。今では、ベンチプレス52.5キロ デッドリフト100キロ スクワット72.5キロでメインセットを組み5×5でしています。 格闘技では片足の状態で行う事が多く、バランスを取る事が苦手なので、パーソナルトレーニングジムにも通い、動き作りを教えて頂いてます。しかし、ジムの筋肉質の男性から、BIG3をすると体幹は勝手に鍛えられるから体幹トレーニング等不要といわれました。パーソナルトレーニングしてるならサンドバックを蹴ったり殴ったりした方が、断然みにつくとも。私はバランストレーニングを指導して頂き安定性が増してきたと感じているのですが、筋肉質の男性が言う通り、遠回りしているだけなのでしょうか?

競技力を高めるなら動作特異性の考慮が不可欠です

はじめまして。プロフィールを拝見しましたが、トレーニングも食事もしっかりと取り組まれており、その成果が体型と体力に表れておりますね。

さてご質問の件にお答えします。ご自身で実感されているように、競技力を高めるためには通常の筋トレだけでなく、「動き=動作」を意識したトレーニングが必要となります。決して遠回りしているわけではありませんのでご安心を。

「競技力=体力×技術」と表されますが、これはちょうどモータースポーツにおけるマシンの性能とドライビングテクニックの関係に当てはまります。

筋トレによる筋肥大や筋力向上は、肉体というマシンのグレードを上げてくれますが、それをうまく使いこなす訓練をしなければ競技力には直結しません。

ですから、筋トレを行う上では通常の筋トレと競技動作を違いをまず踏まえておかなければなりません。

例えばスクワットやデッドリフトは優れたエクササイズですが、格闘技の下肢の動きとは違いもあります。前者は両脚を動かす両側性動作ですが、片脚を交互に動かす片側性動作です(これはお気づきのとおりです)。前者は重心を上下に動かしますが、後者では重心が大きく左右に動きます(見かけ上は前後に見えますが)。さらに前者では踵をつけたまま足裏全体で床を押し、その反作用で体と重りを挙上しますが、格闘技では踵を浮かせて、つま先で床を押す動作が主になります。前者は直線的な運動で、競技で重要な「回旋(捻る)」動作もありません。
(ついでながらもう一言。BIG3は万能という意見もありますが、ここでは押す筋肉が主流で引く筋肉が鍛えられません。またスクワットとデッドリフトはほぼ同じ動作で同じ筋肉を刺激します。どんな目的で筋トレをするにしてもBIG3は偏ったプログラムで決して万能とは言えません)

競技力を効率良く高めるには「筋肥大トレーニング⇒最大筋力トレーニング⇒筋パワートレーニング」というステップで筋トレを進めますが、この際、競技動作を考慮したエクササイズを選び、エクササイズにアレンジを加えていくことで、グレードを上げた筋肉を競技の中でうまく使いこなすことができるようになります。

その全てをここでお話しすることはできませんが、以前ターザンで配信していた競技別トレーニングの格闘技編がYoutbeに残っておりますので、こちらを参考にしてみてください。

相談者DATA

名前:生涯運動マニア

年齢:25

性別:女性

身長:169 cm

体重:61 kg

BMI:21.36

体脂肪率:17.5 %

職業:小売業

スポーツ、身体活動:
社会人になってから運動を始めました。

既往歴:特になし

健康状態:良好

平均食事回数と量:
朝:オートミール、野菜蒸し、家で作ったタンドリーチキンやサラダチキン
昼:朝の野菜とチキンと魚をお弁当に。ご飯は控えめにしています。
夜:大体自炊しています。主菜副菜をしっかりとり、旬のフルーツなど。
間食(補食):仕事あとにワークアウトするので、バナナとプロテイン20g摂取。

平均睡眠時間:5~8時間